【4.2】友誼食府(ユウギショクフ)〜放課後の中国旅行〜【池袋】

場所 池袋駅西口すぐ

定休日 無休

ジャンル 中華

<一言コメント>

田下【3.9】「中国の料理をそのまま持ってきた感じ」

太田【4.0】「僕は海外旅行が好きだ。エキセントリックな異国情緒を肌で感じるのはその国に赴かないとできない。だが、学校からたった15分の池袋には、確かに”中国”が存在していた。なにか不安と戦いながら、中国語で埋め尽くされた看板が並ぶビルを登る。そこには確かに中国があった。人々の間で飛び交う理解不能な言語、人生で見たこともないなんだか怪しい食品、そしてその場の雰囲気そのものが中国という概念を創り出していた。おばさんのたどたどしい日本語をなんとか理解して注文した広東料理は確かに中国の味がした。」

三上【4.7】「高校三年生にもなると、気軽に友達をご飯に誘いにくくなった。まあ誘ってはいるが、毎度断られる。他人事のように感じていた大学受験が確かに存在している世界なんだなと感じる。まあどんな世界でも腹は減るわけで、健康診断の後ならなおさらなわけで、断れるかなーと思いつつ友達を誘ったら珍しく話が広がって大人数で行くことになった。

ネットでバズっていたからと言う理由だけで友誼食府へ向かったが、僕も含めて誰1人その全容を知らない。不安なまま入店し、併設のスーパーを一通り見て得体の知れない飲み物をかって一層不安になり、異国情緒溢れるフードコートでみんな身を縮めながら各々が呼ばれるのを待った。最初に声がかかった岸くんは台湾コーナーから(友誼食府は中国の地方ごとにカウンターが分かれている)頼んだルーローハンを受け取って帰ってきた。皆の視線が岸くんの一口目へ注がれる。。。「うまい!」

ルーローハン
めちゃくちゃうまかったルーローハン

岸くんに続く他のみんなのご飯も続々とテーブルに集まり、旅の土産話が具現化して持ち込みパーティーが行われているようになった。久々の大勢での食事に気持ちも昂り、何を食べても美味しそうだと言う確信に近い信頼が様々な料理を机に運び続けた。餃子、小籠包、干し豆腐のピリ辛和え、よく分からない粉物、知的好奇心と食欲が僕らを中国全土へ連れて行く。

賑やかで楽しい食卓

宴もたけなわ、みんながそろそろかなとなった時に、猪血糕を見つけた。僕が前から気になっていた豚の血を使った料理だ。その話をしていた岸くんとの作戦会議の末、勇気を出して買うことになった。異様な気持ちだった。数時間前に健康診断で血を抜かれている僕たちが今から豚の血を食べる。果たしてどんな味なのか、食べきることはできるのか、左腕の注射痕がキュッとした気がした。

猪血糕

全然いけた。この猪血糕(発音はわからないが)は餅米を豚の血と共に固めたもので、食べてみるとただのゼラチン状の何かでしか無かった。血の生臭さもなく、これと言った味もない。冬場の鉄棒を舐めて「血の味がする」とは言ったものの、血の味はほとんど無味であった。

たくさん書いてしまったのでここで終わりにするが、友誼食府は上海・四川・東北・香港・台湾の5つの地域の料理を食べる事ができるお手軽異国体験ができる。どの料理も美味しく、保険付きの冒険ができるのでぜひ行って欲しい。」

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